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不動産売却

実家は「売る・貸す・残す」どれがいい?
後悔しない選び方と判断基準

公開日: 2026年7月24日|執筆: 株式会社BATON(相続と実家の相談室【滋賀県】)

実家の鍵の引き渡し

相続した実家をどうするか——選択肢は大きく「売る」「貸す」「残す」の3つです。どれが正解かはご家族の状況と実家の条件によって変わります。この記事では、3つの選択肢それぞれのメリット・デメリットと向いているケース、そして後悔しないための3つの判断軸を整理します。

1. 3つの選択肢の全体像(比較表)

選択肢メリットデメリット・注意点
売る現金化でき相続人で分けやすい。維持費・管理から解放される思い出の家を手放す決断が必要。売却時期で価格が変わる
貸す家賃収入を得ながら資産として残せる修繕・リフォーム費用、入居者対応、空室リスク。賃貸需要のある立地が前提
残す住む・帰る場所として使える。時間をかけて考えられる固定資産税・保険・修繕などの維持費と管理の手間が続く

2. 「売る」が向いているケース

建物は使われないと傷みが早く進むため、売ると決めた場合は早めに動くほうが建物の価値を活かしやすくなります。なお、相続した空き家の売却では、要件を満たすと譲渡所得の特別控除など税制上の特例を使える場合があります。適用には細かな要件と期限があるため、売却を検討する段階で税理士や不動産会社に確認しましょう。

3. 「貸す」が向いているケース

貸す場合は「入居前のリフォーム費用」「入居後の修繕・管理」「空室期間」を織り込んで収支を考えることが大切です。家賃収入だけを見て決めると、想定外の出費で後悔しやすくなります。管理会社に任せる場合の管理料も含めて試算しましょう。

4. 「残す」が向いているケース

「残す」は立派な選択肢です。ただし、誰も住まない家を残す場合は、定期的な換気・通水・見回りなどの管理をセットで考える必要があります。管理が難しい場合は、空き家管理サービスの利用も検討しましょう。

「とりあえず兄弟の共有名義で残す」は要注意です。共有名義にすると売却にも賃貸にも全員の同意が必要になり、次の相続で権利関係がさらに複雑になります。詳しくは実家を相続したら最初にやるべき5つのことをご覧ください。

5. 後悔しないための3つの判断軸

  1. 将来住む予定があるか — 5年後・10年後に誰かが住む具体的な予定がありますか?「いつか誰かが」のままなら、住まない前提で考えるほうが現実的です。
  2. 立地に需要があるか — 貸す・売るのどちらも、需要は立地に大きく左右されます。査定や賃料の見込みを取れば、感覚ではなく数字で比較できます。
  3. 維持費と管理を続けられるか — 固定資産税・保険・修繕・通いの交通費。年間でいくらかかるかを書き出すと、「残す」ことの実際の負担が見えてきます。
3つの軸はすべて「調べれば分かる」ことです。査定額・賃料の見込み・年間維持費という数字が揃うと、家族での話し合いが感情論になりにくく、納得のいく結論にたどり着きやすくなります。

6. いちばん避けたいのは「決めずに放置」

売る・貸す・残す、どれを選んでも間違いではありません。いちばん避けたいのは、決めないまま空き家として放置してしまうことです。建物の劣化、雑草や庭木のトラブル、防犯・防災上のリスクなど、放置のデメリットは時間とともに大きくなります。

放置した場合に起こることは空き家を放置すると起こる7つのリスクと対策で詳しく解説しています。

よくある質問

Q. 売るか貸すか、どう判断すればいいですか?

「将来住む予定」「立地の需要」「維持費と管理の負担」の3つの軸で考えます。賃貸需要のある立地で修繕・管理の負担を受け入れられるなら貸す、住む予定がなく維持費を掛けたくないなら売るのが有力です。査定と賃料見込みの両方を取って数字で比べるのが確実です。

Q. 築年数が古くても売れますか?

建物が古くても、土地としての価値や、リフォーム前提の買主への売却など方法はあります。状態や立地によって最適な売り方が変わるため、まず査定で現状の価値を把握しましょう。

Q. まだ気持ちの整理がつかず、決められません。

無理に急ぐ必要はありません。ただ、決められない間も維持費と劣化は進むため、「期限を決めて情報収集する」「管理サービスで状態を保つ」など、放置しない形の保留をおすすめします。

※本記事は2026年7月24日時点の情報に基づく一般的な解説であり、個別の事案への助言ではありません。税制上の特例の適用要件などの最新情報は、国税庁等の公式情報をご確認いただくか、専門家にご相談ください。

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